2025年5月3日土曜日

朝ノートを15年間続けたらこうなった

 

  • 事の発端は、岡田斗司夫氏の著書「あなたを天才にするスマートノート」。軽い気持ちで始めた自分用のノートの作成だが、かれこれ15年以上継続し立派な習慣の一部となった。
  • 本書以外にも、朝起きてノートを記述する効果を謳う書物やYoutubeが散見されると感じているが、ここでは私個人がどういった質的な変化を経験したかを記述する。

  • 私の属性は40代の一般男性だが15年ノート記述を継続したという点では稀なケースであろうし、これから朝ノート的なものを始めようとしている人には大いに参考になると期待する。
  • また現在朝ノートを継続している人にも参考になるだろう。俗にいうぶつかりやすい壁は「何を書いていいかわからない」と「途中から書けなくなった」だと思うが、これについてなんでもいいから書きなさいとか、頭に浮かんだことを書きなさいとか、書けないときは書かなくていいとかいう意見を見たことがある。
  • このような中、私はじぶんに正直になって面白くなりそうと思う書き方に変えていってほしいと言いたい。

  • ノート遍歴をまとめると、下記のようになる。


  • スマートノート(岡田斗司夫氏の方法)2009年 B5ノート 完コピだがつまらなくなって1か月程度しか続かず
  • Todoリストの作成 2009-2010年 B5ノート いわゆるやるべきことを書き出す、今で言う0秒思考に近い
  • Todolistの優先度付け 2010年 B5ノート やるべきことの優先順位をつける、今で言うイシューからはじめよに近い
  • 将来計画、メモ 2011-2012年 A4ルーズリーフ、B6ノート(メモ帳) やるべきことの目が目先のTodoから自分の人生や将来に移った
  • アイデアノート 2013年 B5ノート(高級ノートに変更)特に外山滋比古氏の「思考の整理学」やジェームス・W・ヤングの「アイデアの作り方」に感銘を受けるが、結局ノートは1種となった
  • 文献のまとめ 2013年~2016年 B5ノート(要約をメモアプリにも保存)興味がある本のエッセンスをまとめて朝ノートで融合した
  • +英検1級合格のためのノート 別冊  2014-2021年
  • 朝ノート 2016~現在 B5ノート
  • +工学博士取得のためのノート 別冊 2019-2022年

  • このとおり、朝ノートと一口にいっても同じ書き方では続かず、飽きてしまってどうしようもない。つまり、上記は朝ノートの質的な変化の概略も示している。ノートのサイズやペンや見開きページの書き初めの場所も実際のところ変わってきている。

  • 質的な変化についてまとめると、
  • 書き始め:目先のやることの可視化や優先度付けが可能に
  • 中期:視点がじぶんの内側へ、やりたいことの明確化と他人の経験の融合による人生の質の深化を目指すように
  • 最近:目標達成後の外向きの静かな確信と落ち着きの会得。言葉や感覚以前のリアリティへの興味と書くことに対する質的変化

  • 朝ノートを介したこのようなノートの質的な変化は誰にでも起きている。
  • やるべきことを整理して片付けられるようになると、だんだんとそれに飽きてきて、自己の視点が外側から内側に向いてくることも人間意識としては当然と思われる。
  • 時期に目を移せばこれは2009年から始まったため、自己啓発本が流行り、社会の利便性がさらに発展し、Youtubeで多くの初歩的なことが学習可能で、良くいえば自己成長という面で自己啓発ブームを迎えた時期であったと思う。
  • つまりは書き方を変える際の参考になるアイデアに恵まれた。色々と真似をしたが、どうしても数ヶ月で飽きてしまい、書いている自分に違和感が出てくる。

  • 結局書き方に合わせて書くのではなく、自分の気分に合わせた書き方をする方が自然であった。ただ、これには落ち着いた心境と環境が必要なため、やらなければならないことが多い人には向かないし、そちらを先に対処する方が理にかなっていると思う。todo listの優先づけに慣れてくるとだいぶ落ち着いてくる。

  • 現在は書くのに思考を使わないことが楽しい。湧き上がる思考やイメージに対する体の感覚を何とか言語化している。つまり、論理的な文章ではなく言葉の羅列。詩的表現。イメージ毎にささいな感覚が体に響くので、それを言葉で代替する。つまりは書いた言葉が体に響く。言葉ごとに独特な感覚が生じていることに気づく。このような書き方に至っているようだ。

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