よっしゃネタも大体決まったぜ、じゃあまずはシミュレーションをして、妥当性を検証しよう!と思ったのですが、専門外のシミュレーションなんか動かせませんし、プログラムも書けません。。そこで、ここは社会人のネットワークを生かして社内の専門家に教えを乞うわけでございます。
とにかく忙しい中、業務外の、しかも他人の博士課程という、教えても何の足しにもならんことをお願いすることになるのですから、質問する前に、本当に自分の力でできないのか、何が分からないのか、出来る範囲で自分で試したか?などと、自分なりにやれることをやってから、質問をすることを心掛けました。そうでないと、迷惑ですしね。自分のためにもならないと。
とはいっても、最初はいいですよ、最初は。だって基本的なやりかたとか、明らかに誤りだと分かる間違いをするわけですから。そうではなくて、自分なりにプログラムを書いていって、あれ?なんだこれ?となったときに、いくら専門家でも他人の書いたプログラムを理解するのは骨が折れるわけです。本当に申し訳ない、、でも本当に分からない。。ここでもう1週間も詰まっているからどうにか見て頂けませんか?という交渉が何か月か続きました。
この間、当然研究は進んでいませんから焦ります。マトリックスでパラメータを振って、形状の妥当性を検討して、そこに時間をかけたいのに、そのプログラムが出来ていないので、全然進まないのです。焦る焦る。しかし、プログラムは動かない。いくらやってもエラーで止まる。わけがわからない数値が出てくる。あれ?さっきまで上手くいってた箇所までおかしくなった!ともはや阿鼻叫喚・地獄絵図に陥ってしまいました。。
というわけで、シミュレーションを一から理解するところから始まります。。急がば回れ。英語の説明書(1000ページ以上)を頼りに、自分の書いたコードのどこがおかしいのか、そもそも使おうとしている解法はなんなのか?その根拠となる論文はどれか?など、前提条件をとにかく確認しまくりました。すると、やっぱりとんでもないミスに気付くわけですね。交流モードで解きたいのに、直流モードを指定していたり。データが描画されない!と思っていたら、出力のコードが抜けていたり。挙句の果てには、「え、これ前段の計算モデル読み込んでなくね?」というもはやシミュレーションどころではない騒ぎが自分一人の中に発生したわけです。これ、本当に一歩一歩進んでいかないと、全然自分が思ったようなシミュレーションができません。とにかく大変、マニュアルが英語だし。該当箇所を探すのも大変だし。
この時期は本当にダークゾーンで、計算したくてもできない。いくらやっても進まない。という暗黒期でした。ようやく、基本となるプログラムが書けたのは、入学してから9か月目ということになるのです。
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