2022年11月26日土曜日

やっぱりとりあえず書いてみる

 どうにもアイデアが出ない。行き詰まっている、そしてそれに対する焦りが出てきて、どうしようもなくなってくる。というわけで、自分の感覚的にも上手くいかないことは分かっているのですが、とりあえず、論文を書き始めました。

二件目は英文誌に投稿しますので、英語で書き始めます。イントロに何が課題なのか、なぜこれが重要なのか、ということを書いていき、それに対するアプローチ方法と得られた結果を記載していきます。

次に、シミュレーションの方法、結果、それらを生かして実験を行い、得られた実験結果を記載し、イントロで浮かび上がらせた課題に対して、どのような効果があったのかをずらずらと並べます。

この時、英語のクオリティは無視してます。まずはザックリ全体像を書いてみて、それを通しで読んで、自分がどう思うかが大事なわけです。


さて、書き終わりました。うーん、これはだれでも書けそうな論文だなあ。なんか言いたいことの分かりにくい、どっちつかずの論文だなあ。といった、感想が自分から出てきました。


ですが、論文の骨格は良さそう。ストーリーは、もうすこし、論旨をはっきりさせれば、読めるレベルには到達できそう。しっかし、わかりにくい。。なにがいいたいのか、よくわからない。なにがポイントなのか、文章では書いてるが、根拠を示すデータがわかりにくい。グラフから読み取りにくい。さらに、シミュレーションの説明が絶望的。。


なんか、問題点だらけなんですけど。。まあわかってたことですけど、まだまだやらなきゃいけないことがたくさんありそうです。それを論文ベースにとりあえず書き直した時、課題が見えてきました。とにかく、わかりにくい。根拠があいまいだから、(データが根拠を示していない)説明もあいまい。納得できない、論理関係になっていない。文章は、論理関係になっている!と書いてあるが、根拠があいまいでよくわからない。


つまり、総じて、なんだかよくわからない論文ということです。ひとつひとつの重要となりそうなパートはわかってきたので、もう一度一から見直しです。。

気づいたことがあります。英語で書き始めると、英語の品質が気になって、文章の読みが甘くなること。表現や時制、英文の書き方に注目してしまって、論理関係を読み取るほうに注意が向きにくくなっています。英文(の表現を)をいくら直しても、論理構造がだめなら、ただ取り繕っているだけです。たしかに英文の表現は重要なのですが、これは論旨が通ってからの話で、真っ当な根拠をデータで示していないのに、これは真っ当なデータなんです!こういったことが明確にわかります!と書いても、「はあ?」となるわけです。


というわけで、英文の校正はとにかくあと回し。少ない文章で、要点を日本語で書いておいて、そのポイントをデータで示してあるかどうかを確認していきました。そう考えると、いきなり英語で書くのもよいですが、論理構造がしっかりできていることが前提で、そこがあいまいなのに、英文で書き始めると、英語を直しているのか、論文の内容を直しているのかわからなくなってきます。大事なのは、内容のほうです。ただ、すべて日本語で書いてから英文で書きだすと、文章の順番が変わりますので、頑張って書いた日本語をそのまま英文にするわけにはいきません。つまり、二度手間。日本語で書いておくのは、骨格の部分の数行のみで、あとは英文を説明文として、英語の順番で肉付けしていきます。



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