2022年12月28日水曜日

最終審査

 最終審査は、主査の担当教授と審査員となる指導教員以外の先生方から構成されます。私の場合、入学時の口頭試問、中間審査の際とほとんど同じ先生方に審査をしていただきました。


とはいえ、中間審査(2月)から最終審査(8月)の間は半年しか経っていませんので、内容は中間審査からほとんど変わっておらず、中間審査での指摘を最終審査でのプレゼンに入れ込み、説明を補強するといった形で行いました。


あと、2件目の学術論文が掲載可となったことも説明するのですが、そもそも最終審査に進めるということは、このことが前提となりますので、もはやセレモニー的なものだろうと、気持ち的は軽い気持ちで臨んだのでした。


すると、やはり予感は的中して、すでに学位の要件は満たしているため、博士論文の内容の確認、ブラッシュアップのための質疑応答を実施した、という感じでした。否定的な意見や指摘などはありませんでした。というか、言われても今更修正できないのですが。。


事前に先生方には、博士論文を印刷し、紙のファイルに綴じたものを手渡し済みです。何人の学生が秋(9月)卒業なのか知りませんが、なかなかどうして中身をよく見てくださっていました。博士論文内の文意が曖昧な箇所や、内容・意味の確認といった細かい点にも指摘をいただきました。この指摘は、博士論文の最終提出までに修正が可能です。いやはや、もはや指摘がうれしい次元。


最終試験は、説明が45分、質疑応答が15分の1時間での実施でした。実際もほぼ時間通りに実施しました。全員の先生方から指摘やコメントをいただき、最終試験後、別部屋で先生方の審査結果が出るのを待ち(5分程度)、指導教授から結果を説明頂きました。


どうやら、おもしろかったなどといったポジティブな感想が多かったとのこと。これは、一本目の論文に関する内容です。博士の学位の授与は可能とのコメントをいただき、まあ内心「そりゃ、そうでしょ。」と思っていたので「はい、ありがとうございます。」といった感じでした。こんなところでひっくり返されたら、ビックラこいてしまいます。


後は、博士論文の最終提出です。これは国会図書館に行きますので、注意深く何度も見直すように指導教授から指摘をいただきました。これ、CiNiiというネットで調べられるんですね。現段階でまだ登録されていないようですが、自分の博士論文が検索結果として出てくるのを楽しみに待っています。


いやー、なにはともあれ、期限通り3年間で卒業できてよかった。やはり学術論文がなによりも難関で、一本目は入学前からある程度の構想があったので、良かったのですが、二本目が本当につらかった。。英語であることもさながら、査読結果の辛辣なコメント、一生忘れることは無いでしょう。しかし、そこからの指導教授による回答文の査読、二か月間でまさかのほぼすべての指摘事項の消滅。本当に、自分一人の力では成し得なかったと、痛感するわけです。本当に、ありがとうございます(こっそり)。


ここまでくると、会社の方にも「こいつはもう博士課程修了だな」というのが伝わるので、次の候補者に博士課程挑戦の権利が渡るわけです。これが、何年も博士課程に居座っていると、会社の予算的に次の人に回っていかないので、良くないのですが、この点も含めて3年で卒業できてよかったと思います。正直、運が良かった。と思います。


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