もうこれ諦めよう、何度思ったか分かりません。
もう英検は受験しません。失意のあまり、まわりの人に言いました(もう何年も受験してるのに)。
しかし、その度に色んなことを試してきて、結局キーポイントはここだった、ということを振り返りまとめています。結局受験初めと比較すると、全技能でそういったことがあったようです。
できない原因:読解が難解すぎて、時間がかかる。さらにリーディングで7割取れてもここで疲れてしまってリスニングに実力を発揮できない。
ブレイクスルーのトリガー
→出口汪(著) 論理の力 を読むことで文章に濃淡があることを知った。
→リーディングの文章の濃淡が分かるようなり、本番でも読むべき重要箇所がわかるようになった。
英語の実力を上げるために、日本語の勉強が役にたつとは思ってもいませんでした(だからこそなかなか上達しなかった)。しかし、文章の濃淡に気をつけながら読むことで、エネルギーの節約になり、選択肢の先読みとあいまって読むべき箇所がかなり絞り込めるようになりました。読解力を上げるために英語のニュースサイトを読んで学んでいるつもりでしたが、結局選んだニュースサイトの文章は英検1級ほど難解ではなかったことと(事実が書いてあるだけなので、文章の論理を読む練習になっていなかった)、もともと日本語の時点で読解力が不足していました。それに早く気がつけなかったことが、時間的なロスと進歩のない学習を繰り返す失敗原因でした。
現状は、選択肢を先に読んでおいて関係する文章を問題文から見つけ、精読して選択肢のパラフレーズ(言い換え)になっているか確認し、ああもうこれはこの答えしかない。という感じにまでなります。選択肢の4つのうち、大抵2個はまったく関係ないのでそのような選択肢は最後まで読みません。
できない原因:考えながら文章を書いて、書いた文章が間違っていないか都度確認していたため、ライティングのスピードが上がっていませんでした。さらに表現も使い慣れたものではなく、不自然でした。
ブレイクスルーのトリガー
→英借文というやり方を知った
英借文という言葉は、一度諦めたときにネットサーフィン中に見つけた言葉になります。ネイティブ文章の定型文の暗記です。これ、ネイティブが使う文章ならいちいち確認したり、表現が正しいか不安を抱きながらライティングしなくて済むじゃないかと思いました。そこから、気にいる文章をノートにストックしていきました。お気に入りなので、頭に残りやすく、頭からパッと取り出すことができます。それらのパラフレーズで、自分の言いたいことが自分の好きな言葉でネイティブの自然な表現で使うことができるということです。自分でゼロから文章考えちゃいけないということに気がつきませんでした。
→書くのもメールを打つのも非常に早くなりました。とにかく文章を作るのに、ほぼ完璧に覚えて難度も練習して体得しているので、考えないでできる文章が多くなりました。書いた後に別の言い回しを使いたくなったり、単語に微調整をする習慣がつきました。
できない原因:音に関する理解がいい加減であった。発音記号まで学ぶというモチベーションがなかった(そこまでやる必要がないと判断してしまっていた)。リスニングは非常に苦手なのですが、ブレイクスルーがありました。
ブレイクスルーのトリガー
→発音の練習と発音記号との整合
→ 日本人のための 一発で通じる英語発音 松井博(著)を読んで学んだ、発音記号、姿勢、呼吸、喉と舌のポジションニング
日本人なので英語が日本語につられて当たり前だと思っています。ただ発音記号を学ぶと、全ての音は知ってることになります。今まで音として認識できなかったものが、発音記号と結びつき始めるということがありました。ああ、この単語のこことあの単語のここは同じ音だ〜、をリスニングしながら確認できることがあります(特に苦手な音に傾聴)。細部までクリアに聞こえることが増えました。余談ですが、Podcast NHK worldの日本人スピーカーの「あ」の発音が日本語か英語か耳ダンボになります(日本語の「あ」だったらこういうレベルでいいんだ〜と思う)。他の英語学習者の発音も無意識にチェックしてしまいます(自分はできてないのにも関わらず知識だけはある)。
ただ、自然な会話の中(リスニングのパート1、3、4)リエゾンや音の欠落がくると「?」になりますが、文意から判断できます。
できない原因:2分間スピーチができれば合格できると勘違いしていた。他人の作った文章を丸暗記してスピーチをしていた。トピックに対する背景知識、解釈がまったく足りなかった。
話すのはものすごく苦手ですし嫌いです。そもそもおしゃべりではありませんし、できれば説明しないで済ませたいと思うタイプです。それが2人の英語熟練者(片方ネイティブ)に対して、2分間一方的に喋ると思うだけで超緊張です。しかしながら、以下方法でブレイクスルーを経験しました。
ブレイクスルーのトリガー
→トピックに対する自分の意見、解釈を確立しておいた(超大変)
→その意見の形をなにが出るか分からないトピックに合うように現場でパラフレーズすることを念頭においた
例をあげます、例えばコロナウイルスに関するトピックが出るとします。すると、これだけ考えられます
1、国際社会はコロナウイルスに打ち勝つことができるか?
2、コロナウイルスは人間社会にとって脅威か?
3、コロナの状況下で日本はオリンピックを記載すべきか?
4、コロナウイルスワクチンの摂取を積極的に行うべきか?
5、日本社会はコロナウイルスに対応できているか?
上記に対しては
Herd immunity / vaccines / mutated virus/3Cs などを準備しておきその場でパラフレーズさせて対応しようと考えていました。
1、新しいウイルスは集団免疫(herd immunity)で根絶できる、ワクチン接種は集団免疫を加速する、すでに先進国はワクチン接種を進めていて〜
2、過去の歴史から人間が集団免疫を達成すれば新しい新しいウイルスは根絶〜、
3、ワクチン供給は世界中で行われているわけではない、ワクチン接種していない人は来るべきじゃない、変異ウイルスが発生すれば日本社会への被害は甚大
4、集団免疫を実現するためにワクチンを打つべき、日本はワクチン承認プロセスが他国より厳しいため安心して接種できる、変異ウイルスを抑えて得るために患者数を抑えることが重要
5、他国と協調する事でワクチンを入手、集団めんえきを実現するにが政府の目標、空港の検疫コントロールで変異ウイルスの侵入を防いでいる
文章で書くと上記のようになるのですが、大本が同じでそれをトピックに合うように現場でパラフレーズするのです。準備したものは結局質疑でも使うことになると思います。はっきり言って、現場で一から意見を作るのは不可能です。つまり、準備した意見がトピックのどれにもミートさせることができなければ、もうその場で終了です。質疑の4分間、苦痛の時間になります。
トピックに意見をあてるために、、時には3のように真逆のことも言います。私はコロナはなくなると思いますが、オリンピックはやらんでいいと思っているからです(この時アンケート調査結果も反対が多かった)。とにかく1つの意見を作って、いろんなトピックを多角的にあててみて、これと共通というものを作る作業が大変でした。しかしながら、1つのキーワードで話をどんどん膨らますためにはこの作業は必須で、いつのまにか現場でほぼ4分間喋りぱなしまでになります。話すほど話したいことが頭に湧いてくるような感じです。私にとって、1つの意見を作るのに馴染みのない分野の調査も必要だったので、最初は2時間以上かかりました。しかしこれが増えていくと、スピーキングの実力が上がるのだと感じました。
他人の意見の丸暗記やトピックに対する事実だけ述べて、それに対する自分の解釈を言えないので、現場でちょっと質問されたらすぐに考え込んでしまいました。上記の対策後、トピックに対する自分の解釈が済んでいるから、トピックが多少形を変えても、面接員の質問にもパラフレーズで対応できるということです。